BCC株式会社様の事例紹介「中小企業診断士向けに教育コンテンツを提供、対象者に沿った難易度で効果的に専門家を育成」
2025.1.14

アントレプレナーファクトリー(以下、「アンファク」)に動画コンテンツの制作をご依頼いただいた、BCC株式会社代表取締役社長の伊藤一彦様にお話を伺いました。
同社は、全国の中小・中堅・ベンチャー企業向けに経営戦略を推進するサービス「ビズクリ」を提供しており、経営戦略の策定をサポートするアプリケーション「ビズクリクラウド」、経営や戦略策定などの学びを深めるコンテンツ「ビズクリナレッジ」、そして専門家との対話による支援「ビズクリサポート」の3つのアプローチを通して、企業の課題解決を共に推進し、持続可能な成長をサポートされています。
この記事では、動画コンテンツ制作依頼前の具体的な課題や、制作プロセス、動画コンテンツがもたらした効果等について、伊藤様からいただいた率直なご感想を紹介します。
課題・背景 | ・中小・中堅・ベンチャー企業の経営戦略をオンラインでサポートする専門家の育成を加速させたい ・中小企業診断士やMBA資格取得者に向けた適切な難易度の動画コンテンツを作りたい ・動画視聴を通してビジネスパートナーとして活躍する方を増やしたい |
選定基準・ポイント | ・経営学の基礎知識や専門用語への理解があり、やり取りがスムーズだった
・e-ラーニングのシステムや使い方に関するサポートが最も充実していた |
成果 | ・オンライン特有のコンサルティング方法や経営戦略策定のコツを体系化できた ・対象者に合った難易度で、専門家向けの動画コンテンツを作成できた ・動画視聴を通してビズクリサポーター希望者を募ることができた |
中小・中堅・ベンチャー企業を伴走支援するサービス「ビズクリ」を提供
ー BCC株式会社の事業内容と組織について教えてください。
伊藤様
当社は、ITと人材力を基盤に、あらゆる分野や業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するビジネスを展開しています。2023年には、中小・中堅・ベンチャー企業を対象に、経営戦略の推進をサポートする伴走支援型のサービス「ビズクリ」をスタートいたしました。あらゆる中小・中堅・ベンチャー企業が持続的に発展し続けられる企業体質になるよう、経営者の意思決定やアクションの推進を支援するサービスを展開しています。
初めに経営戦略を効果的に策定するソフトウェア「ビズクリクラウド」をリリースし、SWOT分析や3C分析、 バランス・スコアカードなどのフレームワークに沿って、実践的な経営戦略の策定ができるサービスを提供しました。
当経営戦略など知識を取得できる「ビズクリナレッジ」では、Webメディアによる情報発信や「ビズクリメソッド実践講座」を用いた経営者のスキル向上を支援しています。
さらに「ビズクリサポート」では、全国の中小・中堅・ベンチャー企業と、中小企業診断士やMBAなどの資格を持ったビズクリ認定のコンサルタント「ビズクリサポーター」を繋ぎ、オンラインにおける経営戦略のサポートを提供中です。
オンラインで経営コンサルティングができるサポーターの育成を目指して
ー 動画制作をすることになった背景、当時の課題を教えてください。
伊藤様
「ビズクリサポート」のサービスを拡大するためには、中小企業診断士などの専門家を集め、ビズクリを活用して経営戦略をサポートする「ビズクリサポーター」を育成する必要があります。
「ビズクリサポーター」は、クラウドサービスである「ビズクリ」や、オンライン会議システム等を活用したコンサルティングができることが前提です。しかしながら、各種クラウドツールを用いた経営戦略のコンサルティング方法を、個別でレクチャーするのは効率的ではありません。「ビズクリサポーター」となる中小企業診断士にも、できるだけ効率的に知識を習得していただきたいと考えました。するとやはり、e-ラーニングが最適な手法だと思いました。
ー 動画制作会社を選定した時のポイントを教えてください。
伊藤様
実は以前に、別件でアンファクの動画コンテンツに出演させていただいたことがありまして。その際に納品された動画のクオリティが高く、満足したことを覚えています。
今回の依頼に際し、他社とも比較検討を行いましたが、最終的にアンファクを選定した最大の理由は、経営学に関する見識と理解がある点です。
制作側に、経営やビジネスに関する基礎知識や「ビジネスモデルキャンバス」「バランス・スコアカード」などの経営用語に対する馴染みがないと、それらは一体何か?という情報共有から始める必要があり、コミュニケーションコストがかかってしまいます。また、動画の内容自体もこちらが求めているものとズレる可能性があります。
一方、アンファクは経営に関する動画制作の実績が豊富にあり、経営学の知識を持ち合わせているため、最初の打ち合わせの時点でも認識のズレがなく、安心して任せられると感じました。
さらに、最終的な決め手となったのが、e-ラーニングのシステムや使い方に関するサポートの充実ぶりです。受講者からe-ラーニングシステムの使い方に関する質問や問い合わせが来た時に、アンファク側が対応してくださるとのことでした。このように、納品後も手厚いサポートがあるアンファクは心強いと思いました。
メソッドと実務の両方を提供する動画コンテンツを作成
ー 今回依頼いただいた内容を具体的に教えてください
伊藤様
経営戦略のメソッドと「ビズクリクラウド」の使い方を中心とした動画コンテンツの制作を依頼しました。「ビズクリメソッド」をベースに、経営戦略を考える上でのあらゆるアプローチ方法や「ビズクリクラウド」を活用した具体的な戦略策定方法を解説する内容を盛り込みました。
これらは言わば「オンライン上での経営コンサルティング・経営戦略策定のノウハウ」です。中小企業診断士は、企業に出向き対面によるコンサルティングの経験は豊富である一方、オンラインでの経験は少ない方が多いです。中小企業診断士のスキルの幅を広げることを重視して、オンライン上でコンサルティングができる人材を育成するためのコンテンツを考案しました。
例えば、オンライン面談で事前に準備すべきポイントや、オンライン会議中にAIを活用して議事録を作る方法なども盛り込んでいます。
ー 動画制作のプロセスを教えてください。
伊藤様
2023年11月に、「ビズクリサポートのサポーター向け教育コンテンツを制作したい」とのアイデアをもとに、アンファクに初期段階から相談しました。企画段階から、具体的なコンテンツ内容について意見交換を重ねてきました。
コンテンツの内容が確定した後は、翌年2月に撮影を実施し、5月にはリリースに至りました。わずか3ヶ月という短時間で制作できたのは、アンファクの高いディレクション力によるものだと思います。
動画制作のプロセスでは、「誰が、いつまでに、何をするか」という進捗管理が甘いとスケジュールが後ろ倒しになってしまいます。その点アンファクは、複数の関係者の調整やスケジュール・タスク管理を先んじて行ってくれました。綿密なスケジュール管理やマネジメントのおかげで、撮影自体も一発撮りで済み、短期間で動画コンテンツをリリースすることができました。
ー 動画制作依頼において、重視された点を教えてください。
伊藤様
受講者にとって「適切な難易度のコンテンツ」にすることを重視しました。
今回の動画コンテンツは、「ビズクリサポーター」として当社のビジネスパートナーになる方を対象に、学びを提供するものです。そのため、コンテンツを視聴して「一緒に活動したい」と思っていただける内容にする必要があります。
であれば、「学びがいのある内容」にしなければなりません。受講者は中小企業診断士やMBAなどの資格取得者であり、一定の経営知識があることが前提のため、既に知っているような基礎的な内容では、ご満足いただけない可能性があります。一方、誰も内容についていけないような難易度の高さでも受け入れていただけないでしょう。 そのため、適切な難易度で、視聴者の知識を土台に新たな視点や実践的なスキルが得られるような内容を目指しました。
ー 重視された点について、アンファクからどのような提案がありましたか?
伊藤様
我々がイメージする「適切な難易度のコンテンツ」については、経営に関する知識を持つアンファクと綿密に協議しながら作り上げていきました。コンテンツの内容もさることながら、「e-ラーニングの効果を高める動画構成」の提案はありがたかったです。
当初は、セミナーのように1時間程度の講座を撮影して動画にする想定をしていました。それに対しアンファクからは、短時間の動画を複数組み合わせて視聴者の集中力を維持する「マイクロラーニング」の手法を提案いただきました。
解説したい内容のどこに区切りを入れてマイクロラーニング化をすれば良いか?コンテンツ構成についても細かくアドバイスをいただき、より集中して受講できる内容に仕上がったと思います。
動画視聴を通してサポーター希望者の獲得を実現
ー 選定された動画を見て、率直にどのように感じられましたか?
伊藤様
適切な難易度で、視聴者にとって有益なコンテンツに仕上がっており、大変満足しています。 今の段階でも動画のクオリティは素晴らしいですが、今後は、受講者からのフィードバックや要望をもとに、より充実したコンテンツにブラッシュアップしていきたいと考えております。
ー 動画コンテンツ導入後の受講者の反応を教えてください。
伊藤様
おかげさまで、動画視聴を通して「ビズクリサポーター」を希望する声を頂いております。特に経営戦略の策定方法に関する反響が大きかったです。動画では単なる知識だけではなく、講師の想いも盛り込まれていたので、視聴者が共感しやすく信頼感が深まったのかもしれません。
また、オンライン上での経営コンサルティング・経営戦略策定のノウハウについても好評です。実践的な内容を提供できたことに満足しています。
400万社に及ぶ中小・中堅・ベンチャー企業と2万人の中小企業診断士を繋ぐプラットフォームへ
ー 今後、BCC株式会社としてどのような課題を解決し、支援を行っていきたいとお考えでしょうか?
伊藤様
「ビズクリ」を、全国約400万社に及ぶ中小・中堅・ベンチャー企業と、2万人を超える中小企業診断士やMBAなどの専門家が繋がるプラットフォームとして拡大していきたいと考えています。
全ての企業に経営戦略が必要であるにもかかわらず、中小・中堅・ベンチャー企業では人員や時間、コストがネックとなり策定がなされていないケースが多く見られます。そのような企業に対して支援を提供する体制づくりが急務だと考えています。 。
そのため、まず目下の目標として「ビズクリサポーター」を増やし、オンラインの経営相談に迅速に対応できる仕組みを整備することを目指します。 今後は、サポーターを100名、さらに1000名と増やし、指導を行う中小・中堅・ベンチャー企業も100社、さらには1000社へと拡大し、より多くの企業を支援していきたいと考えております。
また、中小企業診断士の多くは企業内診断士であるため、彼らの持つ経営ノウハウを生かすためにも「ビズクリ」プラットフォームの構築を目指しています。「ビズクリ」ならオンラインサポートがメインとなるため、企業内診断士が副業として経営コンサルティングを行うことが可能です。「ビズクリ」を通して、企業内診断士の専門性を中小・中堅・ベンチャー企業の成長に生かし、全国の会社の持続的な発展に貢献できると考えています。
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