ラーニングアジリティとは?身に付けるためにマネしたい3つのこと

ラーニングアジリティとは

今日の「当たり前」が明日には古くなっているかもしれない不確実性の高い時代。
それが現代のビジネス環境です。

環境が次々と変わるのなら、必要となる知識やスキルも次々と変わっていきます。

そんな世界で強い人とは、どのような能力を持っている人でしょうか?

人事コンサルの雄コーン・フェリーが提唱しているのが「ラーニングアジリティ(学習機敏性)」です。
*リーダーシップ成熟度(マチュリティ)と合わせて語られることも多いラーニングアジリティですが、今回はすべてのビジネスパーソンへ贈る意味で、ラーニングアジリティのみに焦点を当てています。

ラーニングアジリティとは、新しい環境や経験から素早く学び、未知の問題に応用していく能力を意味します。

とても単純化して言えば、①スキルや考え方の違う新しい職場に放り込まれても、すぐに一人前になって成果を出していく能力、です。
また、②まだ誰も経験していない新たな環境下において、過去の経験と環境情報から新たなプロセスを構築していく資質、でもあります。

 

なぜラーニングアジリティが重要なのか

ラーニングアジリティが重要視される理由は冒頭に述べた通り、変化の激しい社会だからです。高い成果を出し続けたいのであれば、自分自身も変化し、環境に適応していくことが大前提となります。

いつまでもガラケーにぶら下がっている人がスマホによるチャンスや危機を理解できるでしょうか?

ラーニングアジリティに優れた人々は即座に新たな常識をインストールし、その環境における最適解を探しに行きます。
ほとんどの人が以前の常識に縛られている状況でそのような動きができれば、ビジネスの上では大きなアドバンテージとなります。

それゆえに、ラーニングアジリティを身に付けることが大事なのです。

 

ラーニングアジリティを身に付けるためにマネしたい3つのポイント

ラーニングアジリティを身に付けるために、ラーニングアジリティに優れた人々(コーンフェリーの発表資料より)からマネしたいポイントを3つ、抽出しました。

① ラーニングアジリティの5要素を一言で

コーン・フェリーは「ラーニングアジリティの5要素」なるものを発表しています。以下は引用(https://www.kornferry.com/institute/download/download/id/17108/aid/851)です。

  • メンタル・アジリティ―領域を越えて活動し、関連のない分野へも興味を示し、点在する課題を結び問題を解決する能力
  • ピープル・アジリティ―他者をよく理解し、多様なグループに適応し、明敏な対人判断を下す能力
  • チェンジ・アジリティ―現状に挑戦しようとする意思、システムや手続きを改善しようとする意欲、変化を実行に移す能力
  • リザルト・アジリティ―すばやく優先順位を見出し、目標を設定し、好況時にも苦境時にも成果を出す能力
  • セルフ・アウェアネス(自己認識)―フィードバックを受け容れる姿勢、自己反省の習慣、学習や自己啓発に対する強い関心

それぞれ一言で言い表していくと、

  1. メンタル・アジリティ= ボーダーレスに知識を使って問題解決する能力
  2. ピープル・アジリティ= いろいろな人と上手く仕事する能力
  3. チェンジ・アジリティ= 変化を恐れず実行する能力
  4. リザルト・アジリティ= 段取りと目標設定から成果を安定して出す能力
  5. セルフ・アウェアネス= メタ認知と成長意欲

といった感じでしょうか。

いざ並べて見てみると、直接「速さ」を上げる能力というよりは、「特定のスキルに依存せず、成果を出そうとするマインドセットと能力」が挙げられています。

つまり、ラーニングアジリティを身に付けるためには特定の領域に関係ないこれらの能力を身に付けろ、ということになります。

 

②「革新」を恐れず「防衛」を捨てる

資料によると、「防衛」が学習の最大の障害であるとされています。

「防衛」とは、保守的であること、過去の常識や成功に縋り付こうとすることです。
それで痛い目を見た企業の事例はたくさんあります。

ラーニングアジリティを身に付けるためには、「防衛」を捨てて、「革新」、すなわち新たな常識を探し求める必要があるのです。

③ 最前線で生きている自分を認識する

ラーニングアジリティの高い人は常に「最前線」にいます。
最前線にいるということは、新たな道を創造しなければ前には進めません。

この意識こそが、ラーニングアジリティが高い人と低い人の最大の違いなのではないでしょうか?

最前線にいる、という心地いいプレッシャー(これを心地いいと感じられるかも資質の差かもしれません)が、学習機敏性を向上させ、利用できるものはすべて利用するマインドセットの醸成を助けるのです。

 

経験から学び、未知の課題に立ち向かおう

ラーニングアジリティ・学習機敏性・学びの素早さ、と聞くと、圧倒的な理解スピードや適応力、創造性をイメージし、自分には無理だと思ってしまいそうですが、その本質はマインドセットと基礎能力の構築です。

ラーニングアジリティを身に付け、経験から学び、未知の課題に立ち向かうビジネスパーソンを目指しましょう。

 

参考)
https://www.kornferry.com/media/lominger_pdf/Faces_of_learning_agility_presentation.pdf
https://www.kornferry.com/institute/download/download/id/17108/aid/851